【パチスロ名機】隣で万枚だされた思い出【黄金神】

※過去の「栄光なき名機たち」記事

チワッスあしのです!

燦然と輝く名機達の傍らでひっそりと咲く名機を紹介するこちらの企画、今回はオリンピアの『黄金神』について。

パチスロ北斗の拳 新伝説創造
4号機・オリンピア/2013年

先に言っちゃうとこれメインボーナスがATなのですが、登場年は2003年の11月、ちょうど高知県公安委員会による高射幸機の検定取り消し騒動があった翌月のことです。

この事件を機にAT機は本格的に消滅していくことになるのですが、そう考えるとこいつはATブームのほぼラスト辺りに稼働開始となった機種でありました。

オリンピアといえば当初からストック機の印象がかなり強く、AT機はそれこそ猪木シリーズの他に『トリックモンスター』『スペースバニー』『ラスベガス』など小粒な機種がちらほら出てる程度な気がするのですが、でもこの『黄金神』の翌月2003年12月には『アントニオ猪木自身がパチスロ機』をリリースしており、そう考えるとこの年の年末はオリンピアがやたら気を吐いていた感じがします。

まあ同時期にサミーから北斗が出てるんで目立ってたかどうかでいうと全然なんですけども、AT大好き人間だった筆者は「やったぜオリンピア!」とひとりで喜びつつめちゃくちゃ負けてたのが懐かしく思い出されます。

どんな機種だったか

こいつの筐体右側には『猪木』と同じくちょっとした液晶が搭載されており、そこで「エジプト」あるいは「ピラミッド」にちなんだ演出が繰り広げられる感じになっていました。

まあピラミッドとかエジプトとかをテーマにしたら大体そうなるのは分かった上で言っちゃうと、演出自体は2001年に出た高尾のパチンコ『CRピラミッ伝』にかなり似ており、なんなら音楽もちょっと似てました。

でもこれはパクリというわけではなく、繰り返しますがピラミッドをテーマにしたら誰が作ってもそうなるんでこれはもう仕方がない話

ただこの機種は搭載している液晶演出のパターンが相当少なく、よく言えばシンプル、悪く言えば寂しい感じがすごかった。

この寂しさがサハラ砂漠の寂寥感を表現してるんだぜと言われれば納得ですが、多分名前を見ても分かるように「ミリオンゴッド」的な「色々削ぎ落とした面白さ」みたいなのを標榜してたんだと思われます。

そしてそれは成功してる、のか? してるのかな。

してるんでしょう。

んでシステムについて。

こいつにはシングルボーナスが搭載されてますが、メインATの「黄金ラッシュ」はゲーム数管理のタイプ。

継続ゲーム数は最大で50Gですが消化中に純ハズレを引くと「スーパー黄金ラッシュ」なるエクストラゲームに突入し、そっちはマックスで500G続く…と、つまりアラジンAみたいな感じ。

こっちはエジプト、あっちはアラブ、中東系をモチーフにしたらそういうシステムになるっぽいッスな。

さてこの機種の特徴で一番デカいのが「どこからでもATに入るぜ」という部分でした。

当時のAT機はだいたいボーナス後しか高確率のチャンスがなく、そこで抽選契機となるフラグを引かなきゃ何も始まらねぇぜみたいな感じだったのが、こいつは通常時からもかなりの頻度で高確率状態に移行したり落ちたりしてるんだぜというシステムを採用していました。

いまのAT機とかは通常時のレア役で高確率状態に行くとか普通にあるんですけども、まあそれに近いっちゃ近い。

液晶演出は主にこの「いま高確率ですよ」というのを示唆するのに使われており、まあそれがピラミッドの石運んでる奴隷だったりサソリだったりと地味なオブジェクトを使いひっそりと行われるので砂漠感がゴリゴリです。

ちっちゃい液晶でデカいことが起きるとそれなりに賑やかなんですが、ちっちゃい液晶でちっちゃいことが起きると凄い寂しいというのを、筆者この機種で知りました。

はい、次。

ATの抽選ですがその契機となるのはゼロ枚役、要するにこれが純ハズレですな。

あとは他のAT機とあんまり変わらず。

凄いの引けばちゃんと大爆裂し、引けない時はとことんまで沈むという教科書通りの出来でありました。

名機 4号機 名機 4号機

隣で万枚だされた記憶

そもそも筆者は「ピラミッド」が好きなのでこいつも結構打ったんですけど、ついぞ実機で爆裂したことは一度もなし。

頻繁に突入する高確率状態でゼロ枚役を引く、というのが難易度エクストリームでして、どうでもいいときばっかゼロ枚役が来て高確率で全然引けねぇという、メーカーが想定した通りの負け方をこれでもかと喰らい続けた挙げ句、気づけば撤去されていました。

んで筆者、一回だけ当時付き合ってた彼女と並びで打った時にこいつをチョイスしたんですけど、ちょうどシマの区切り目のとこで彼女のほうは『ファイヤードリフト』になったんですね。

まあ彼女はほぼパチスロ知らんので別に機種は何でも良かったんですけども、普通にノリ打ちでスタートして気づけば彼女は生涯初の万枚を達成。

で、ノリなんで筆者はそのメダルを死ぬほど使いながら『黄金神』にぶち込み続けると。

かたやメダルを吐き出し、かたはそれを台に戻す。

なんか凄い狭い範囲で食物連鎖みたいなのが完成しており、打ちながら「ああ、ホールの営業って要するにこういう事なんだな」と唐突に理解した所存。

別に機種の内容には全然関係ないんですけども、何か知りませんが『黄金神』と聞くとこの時の学びを思い出します。

 

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