アステカ開発チームが手掛けた斬新マシン【バベル編】

※過去の「栄光なき名機たち」記事はコチラ!

チワッス! 

今週から栄光なき名機を語らせて頂くことになった、あしのです。

さて、エレコが2002年にぶっ放した「バベル」。

これは当時の筆者のお気に入りの機種のひとつでした。

まず見た目が抜群に良かった。

新筐体「エクステージ」の特徴に拠る所が大きいですが、これは「大花火」ライクなハチマキリールの横にデカいドットマトリクスを搭載し、さらに7セグまでも完備しとるというラグジュアリーかつゴージャスなデザインになっており、そのくせ液晶は一切搭載していないという、なんとも尖った設計でした。

今考えるとちょっとちぐはぐ感があるのですが、当時はそのたたずまいに「俺たちゃ液晶なんぞに頼らねぇ」みたいな風情を感じ、「かっこええな」とその職人魂に唸りながら打ってたもんです。

4号機・エレコ/2002年

システムもブチ尖ってた

はい、そんなエクステージ筐体に乗っかった「バベル」、デザインを見りゃ分かるのですが、なんとあの「アステカ」の開発チームが手掛けたというのがウリの一つになってました。

とはいえシステムは全く違ってCTは非搭載。

区分でいうとA400のストック機でした。

A400というのは「ビッグボーナスで大体400枚くらい取れますよ」という意味。

時期的には711枚獲得のストック機である「カンフーレツデン」と同じタイミングなので、正直A400のストック機つっても別にウリにはならない。

あのアステカチームが作ったにしては地味? とおもいきや、コイツは内部の仕組みがオーパーツ並に時代を先どっていました。

ちょっとポイントを挙げるとこんな感じ。

・解除用テーブルがハイ(連チャン用)とロー(通常)の2本あり
・それぞれBIGとREGで解除テーブルが違う
・さらにボーナス後のテーブル移行率もBIGとREGで違う
・解除はゲーム数のほかチェリーやハズレでも行われる
・チェリーは3つフラグがあってそれぞれ解除率が違う
・更にチェリーはハイとローでも解除率が違う

これ全部発明といっていいのですが、スゴイのはBIGとREGで解除テーブルとモード移行率が違うこと。

なんとREGは「連チャンテーブルから(ほぼ)転落せず」しかも「天井が80G」に設定されておる関係上、短いスパンでREGが連打するのがむしろちょっとずつ増えてお得だぜみたいな独特の遊技感を醸しておったのです。

後年当たり前になる「BIGとREGでRTテーブルが違う」というのはこのバベルが初搭載。

また「チェリーがフラグで3種類にわかれており、単チェリー・2連チェリー・3連チェリーでそれぞれでRTの解除率が違う…というのも超斬新でした。

アラジンは単チェが偉いんでなんとなくそっちに頭がいっちゃうのですが、この機種は5号機以降で常識になった3連チェリーが強チェリーの方式。

これもオーパーツ。

さらに解除テーブルと解除確率の高低がリンクしており、同じチェリーでも全部で6種類の解除率が用意されとると。

これも後年当たり前になるのですが「同じ小役でも解除率が変動する」システムもまたバベルが初搭載とのこと。

すげえぜバベル! 流石アステカの開発チーム…!

いくらなんでも早すぎた

と、ただまあ、これは明らかに時代を先取りしすぎておりまして。

めちゃめちゃ面白かった割にはあんまりウケず。

時代の徒花的な立ち位置にとどまっておる、と個人的には感じております。

先進性に優れておるのでもうちょい噛み合えば覇権機種になってても全然おかしくなかった気がするのですけども、わりと瞬殺で姿を消してしましました。

その後、エクステージは「六地蔵X」「ライライゴクウ」と連続でリリースされるもどれもパッとせず。

個人的には超好きな筐体だったのですが、載ってるソフトがいまいちハネなかったせいか、はたまた単純に液晶が付いてない事が市場に受け入れられなかったのか。

多分両方だと思いますけども、採用期間はごく短時間で終わっちゃいました。

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