【スロプロへの道】負け組からの脱却【第3回・北斗の拳編#2】

負けから得るものは何もなかった…

〇パチスロ攻略マガジンドラゴン2019年1月号より転載

僕の親は偉大である。

「東京の専門学校に行きたい」 というわがままをすんなり聞いて学費200万円を貸してくれたし、学業に専念するためにと毎月5万円もの仕送りをしてくれた。

18、19の小僧にそれだけ尽くしてくれるのはこの世で親しかいないだろう。

感謝してもしきれない。

仕送りと言えど、親から頂いた大事なお金という認識は当時の僕にもあった。

無駄使いせぬようにと、毎月生活費として使う額は3万円以内に留めて、残りの2万円は貯金に回すようにしていた。

そして学生生活が8ヶ月を過ぎる頃には、16万円ほどの貯金が出来ていた。

このまま過ごしていけば、何不自由なく生活することが出来ただろう。

しかし前号、ヘミニク少年は覚えてしまった。

ニート大西とお兄佐々木の手によって、北斗の拳の打ち方、パチスロの味というものを。

打とうと思えばパチスロが打てる。

その感覚は、帰省を終えて東京に戻っても消えることは無かった。

くすぶる炎は日に日に大きくなるばかりで、まるで片思いの女の子に思いを馳せるよう。

そしてその想いはついに臨界点に達する。

東京ではパチスロを打ったことが無かったので、クラスの中で最もパチスロに精通していた3つ年上のクラスメイト、通称・矢内のおっさんに助言を求めることにした。

矢内「パチスロ打ちたいなら一緒に行こうぜ」


 

1週間で全財産が消し飛んだ

さすが話が早い。

財布に2万円を仕込み、西東京激戦区の八王子へと足を運んだ。

向かった先は、半年前にグランドオープンしたという超大型店。

この店舗の出現で、一気に八王子駅前が盛り上がったらしい。

ヘミニク少年は北斗の拳しか打てなかったので、北斗のシマへ直行。

北斗は2階フロアの3分の1を占めており、鉄火場と化していた。

当時、北斗だけはどこのホールにも大量設置されていた。

地元とはまるで違う雰囲気に戸惑いつつも、ヘミニク少年はとあることに気付く。

各台にオーラの色を模した札が付いている。

矢内のおっさん曰く、強いオーラの札は高設定の可能性が高いらしい。

当時は札差しイベントは日常茶飯事で、エビ・アンコウ (5・6) といった札で高設定をダイレクトに示唆するホールも存在した。

なんとか座れたのは緑オーラの札台。

まあ緑もアツいほうだし、これでいいやと金を突っ込む。

打ち始めると、BBの初当りこそ軽いものの、単発ばかりであっという間に2万円は溶けた。

だがここで引き下がる訳にはいかない。

コンビニATMへ走り、今度は3万円を補充。

しかしその3万円も数時間で消えてなくなった。

こうなるともう止まらない。

当時の僕は設定をほとんど意識していなかったため、設定が悪そうだからヤメるという思考を持ち合わせていなかった。

打たないと取り返せないのだから、打つしかない。

打つのをヤメた瞬間に負けが確定するのであれば、勝つまで打つしかない。

どこまでも坂を転げ落ちるような、地獄のような時間が過ぎていく。

我に返ったのは矢内のおっさんの 「もうやめとけよ」 という一声だった。

マイナス7万円超。

貯金額の2分の1を僅か数時間で失ってしまった。

しかしそれでもヘミニク少年は諦めていなかった。

いや、諦めきれなかった。

この金は負けましたで引き下げれる金ではない、いずれ必ず取り返す…!

それからは学校が終わったらパチ屋へと向かう日々が続いた。

なんとかして取り返さねばと、北斗を打ち続けた。

そして1週間後…貯金残高は0円になった。

半年間コツコツ貯めた親の仕送りを、僅か1週間で失ってしまった。

今の自分ではパチスロで勝つことは出来ないと気付くにはあまりにも痛く、そして取り返しのつかない愚かな行為。

そしてヘミニク少年はパチスロを打てなくなった。

青春をささげた1台

パチスロ北斗の拳

設定推測は、通常時のレア小役出現率とBB後の高確移行率がメイン。

当時は今ほど小役カウンタを簡単に入手出来なかったので、コインを詰んだりメモに書いたりして小役を数えていた。

無論、この時の僕は小役など数えていない。

スロマガを読んでおけばこんなことにはならなかったハズ…。

 

過去の自分へ

当時、周りで勝っている人は誰もいなかった。

それ即ち、誰にも頼らず独学で勝ち方を見つけるしかないということ。

その閉鎖的な環境から勝てるようになるのは相当難しいから、あと数年は覚悟しておけよ。






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