【スロプロへの道】負け組からの脱却【第9回・主役は銭形編】

暗中模索

〇パチスロ攻略マガジンドラゴン2019年7月号より転載

仙台でのアツい夏休みを終え、東京へと戻って来たヘミ少年。

学生生活も残すところあと半年、この時すでに卒業後の就職先はすでに決まっていた。

静岡にあるト〇タ関係の自動車開発業務である。

ト〇タと言えば日本を支える大企業、ここに入り込んでしまえば俺の人生も安泰だ、俺の人生もアガリに一歩近づいただろう。

ヘミ少年は内心そんな風に思っていた。

そのまま大人しく過ごしていれば良いものを、東京に戻ってからもヘミ少年はちまちまとパチスロを打ち、打っては負け、打っては負けを繰り返していた。

仙台で勝った金などあっという間に底をつき、相変わらず生活費を削ってパチスロを打つ愚かな生活を送っていたのだ。

なぜヘミ少年は勝てなくてもパチスロを打ちに行っていたのか? 

理由はひとつである。

「打ち続ければいずれ勝てるかもしれない」と思っていたからだ。

仙台での成功体験があるが故、上手く立ち回ればパチスロは勝てるかもしれないという考えをヘミ少年は持つようになっていた。

やりようによっては勝てるかもしれない、この考えがヘミ少年をさらにパチ屋へと向かわせた。

ではなぜヘミ少年は勝てなかったのか? 

理由はひとつである。

勝つための根本的な考え方が身に付いていなかったからだ。

自分なりに高設定を探してはいるものの、その方法自体が間違っているため勝ちに繋がらない。

この頃のヘミ少年の立ち回りは、ホールに行ってとにかく履歴の良さそうなパチスロ北斗の拳を打つというものだった。

そんなもの立ち回りでもなんでもないというのは明々白々だが、当時のヘミ少年はこれが勝てる立ち回りだと信じていた。

勝つための考え方が根本的にズレていたのである。

そして借金生活へ…

このズレを修正するのは並大抵のことではない。

最も効果的なのは勝っている知り合いに間違いを指摘してもらうことなのだが、この頃ヘミ少年の周りには、パチスロに詳しい人はいれど、パチスロで勝っている人は存在していなかった。

今ではちょっとネットを探ればパチスロで勝っている人が溢れかえっているため情報を得やすいが、当時はTwitterすら存在していなかったため、パチスロで勝っている人が実際に存在しているなど夢にも思っていなかったのである。

自分で自分の間違いに気付くことは難しい。

更にそれを正しい形に修正しようとするなら尚更だ。

そもそも正しい形が何なのか分からないし、本当に存在するのかすら分からない。

この閉鎖的な状況から抜け出すにはどうすれば良いのか?

その方法もまた一つしかない。

パチスロで勝とうとする意志を持つことだ。

勝ちたいという意志があれば、そこに到達するまでにかかる時間に個人差はあれど、いずれ正しい形に辿り着けるだろう。

それが人として正しい道かどうかはまた別の話だが。

 

そしてこの頃になると打つ機種も徐々に増え始め、大都技研の人気マシン「押忍!番長」や、711枚のBIGが3G連する大量獲得ストック機「主役は銭形」などにも手を出し始めた。

両機ともボーナスが当たりやすい 「ゾーン」 という明確なチャンスが存在し、そこを狙えば勝てるのでは? などと試行錯誤していた。

だが結果は伴ってくれなかった。

特に主役は銭形にはコテンパンにのされ、銭形を知って1ヶ月ほどで残金ゼロにまで追い込まれてしまった。

親からの仕送りをその日のうちに使い切って文無し、この頃の自分に必要だったのは勝ち方云々ではなく自制心だったと思う。

残金ゼロ、生活費も無い、次の仕送りまで1ヶ月はある、親にも頼れない。

甘ったれた生活を送って来たツケがここで回って来た。

ならば残された手段はひとつしかない、借金だ。

こうしてヘミ少年20歳の冬、ギャンブルが理由で借金生活へ突入するのであった。

次回、地獄の学生ローン編へ続く…。

 

今回の格言
甘ったれた考えは身を滅ぼす
それがパチスロ

青春をささげた1台

主役は銭形(平和)

2004年導入。

ワンBIGで711枚獲得可能で、BIG後は3G連演出が発生。

全設定共通30%でボーナス放出となる。

30%という届きそうで届かない確率に多くのスロッターが魅了され、また打ちのめされた。

サウンド、演出、出玉性能全てが高く評価される4号機の名機。

じゃっきーん!

過去の自分へ

パチスロがなぜ18歳未満は遊技してはいけないか分かるかい?

子供は自己管理が出来ないからだ。

自分の限度を超えて借金するまで打つ君にはその資格がない、パチスロは自分で稼いだ金で打とう。

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