ステージ性能の高低問わず「良い釘状態の良さ」は不変!【Re:釘本 VOL.2 ヘソの上向き・下向き②】

ステージ性能の高低問わず「良い釘状態の良さ」は不変!【Re:釘本 VOL.2 ヘソの上向き・下向き②】

ステージ依存度の低い機種は「上向き」「下向き」の影響は少なくなるか……?

ステージ依存度が低く横コースからの入賞がメインだった「CR平家物語A1」で検証。

この機種はヘソ状態が「下向き」もしくは「左下向き」が良いと表記されることが多かった。私は経験則でどんな場合も「上向き」が良いと表記してきましたが……果たして正解は!?


実験はできるだけ回転ムラが生じないよう「賞球ナシ」で行いましたが、それでも完璧なものではありません。

回転率の差に応じた信頼度の目安を下に示しておきます。

±0.01~0.99……どちらにせよ影響は小さい
±1.00~2.99……少なくとも逆にはならない
±3.00~4.99……かなり信頼度は高い
±5.00以上……結果は確定的

「ヘソ左右の釘状態が上向き」実験データ

「ヘソ左右の釘状態が下向き」実験データ

ヘソの「上向き」「下向き」が複合して段差がある場合は…!?

海物語「ヘソ左・上向き」「ヘソ右・下向き」

海物語「ヘソ左・下向き」「ヘソ右・上向き」

平家物語「ヘソ左・上向き」「ヘソ右・下向き」

平家物語「ヘソ左・下向き」「ヘソ右・上向き」

横コースからヘソに入賞するパターンに関しては、ヘソが「下向き」状況の方がジャンプ釘との段差が小さくなるイメージがあるからでしょうか、「上向き」が良いと表記されることがほとんどありません。むしろ、「下向き」が良いとされることもあるくらいです。

実験で使用した「平家物語」のようなステージ依存度のほぼない機種は、このタイプの代表ともいえるでしょう。
 
ところが、ここでも結果はご覧の通り、多くの雑誌で一番良いとされていた「左ヘソ下向き・右ヘソ上向き」よりも両方「左右ヘソ上向き」に軍配。それどころか「左右ヘソ下向き」が一番悪い結果となりました。

これにより、ヘソへの入賞パターンが横コース主体の機種であっても、下向き状態が良いなどということはないといえそうです。入賞口は玉の勢いを受け止めるべく、「上向きが良い」と認識しておきましょう。

和泉純の「今」だから語れること

この釘本が発売される2002年まで、ヘソのベストな状態は「左側の釘が下向きで右側の釘が上向き」と表記されることが多かった

まあ流れ的に左側から玉が向かってくるので、左側の釘が壁にならない低さにあって右側の釘でせき止めるみたいなイメージからそうなったのだろう。

だが果たして本当にそうなのだろうか? これに疑問を持った筆者が行ったのがこの実験のテーマ。

2機種で実験してみたところ、デフォルト状態よりは良いものの、両方上向き状態には遠く及ばないという結果に。

両方の釘でしっかり玉の勢いを受け止める両方上向きがベストということになった。

数年後に某掲示板で「和泉の釘解説は当たり前のことばっかり」などと書いてあったが、その「当たり前」は俺がこれらの実験で作り出したものなんだバカヤロウ……と言っておく。

ちなみに、実験の試行数は今だったら当時よりも臆病になってるのでもっと増やすかな。当時はこの本を制作するために家で他の実験も含めずっと引きこもってやっていたので、めちゃめちゃ大量にやったイメージあったからね。

ただ、ついた差から考えてこの試行数でも結果が逆になることはないと思うので問題はない。

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