【パチンコ正攻法】"残り保留"が与えるボーダーラインへの影響

【パチンコ正攻法】

【第23回】「残り保留」についてどう考えるか

『パチンコ正攻法』過去の連載まとめはコチラから。

 


 

近年では保留8個タイプの機種が主流になり、確変や時短終了後に保留が4~8個残っているのが普通。ボーダーを計算する際、これをどう扱うのか…というのが今回のテーマだ。

しかし、元々保留4個は昔からあった。

ボーダー計算時にそもそもこの保留4個は考慮していたのだろうか?

 

保留4個時代は、実は、ほとんどの機種では考慮していない。保留4個はあくまでも「通常時回転のオマケ」扱いになる。

もし時短100回転終了時に保留4個点灯していても、それは通常時回転のオマケとみなしていた。

たとえば、時短終了後に保留4個が残っていて、その後1000円で20回転まわったとすれば、その1000円では24回転まわったものとみなせばいいのだ。

なお、先ほど「ほとんどの機種では考慮していない」と書いたが、それに当てはまらない機種もあるということ。たとえば1種2種混合タイプでメインデジタルの当選確率が非常に高く、保留連チャン率が何十%もある場合などは、れっきとした連チャンとみなしてボーダー計算に組み入れることになる。

 

で、いよいよ8個保留の話に移ろう。

その機種や台のゲージ、釘状態、打ち方などにもよるが、STや時短終了直後に保留がまるまる8個点灯しているケースはそう多くない。

一般的に平均6個程度点灯していると考えられるが、私は少し厳しめに考えて4個点灯しているものとして計算している場合が多い(機種などによる)。

 

例によってエヴァ咆哮を題材にすると、ST163回転なので、プラス4個の167回転として計算している。

当然、164~167回転めは通常確率の1/319.7で抽選される。しかし電チューから入賞した玉なので、もし当たれば100%10ラウンドSTとなる。

 

残り保留4回転で当たる確率は…

=1-(1-1/319.7)^4

=0.01245=1.245%

 

ST163回転で当たる確率は80.7593%(当連載第18回参照)。

これに残り保留4回転分も加えた連チャン率を計算すると、

=0.807593+(1-0.807593)✕0.01245

=0.809989=80.9989%

 

というわけでST163回転+残り保留4個の連チャン率は80.9989%となる。

 

では時短100回転終了後はどうか?

これは簡単だ。大当り確率はどちらにしても1/319.7なので、残り保留分は時短が4回延長して104回転になったもの考えればいい。

=1-(1-1/319.7)^104

=0.278061=27.8061%

 

これで残り保留の計算は終了である。

 

なお、今回は残り保留がすべて「電チュー入賞」扱いとして計算したが、この辺の仕様は機種によって異なる場合がある。

たとえば状態別振り分けのマシンの場合、時短100回転めを過ぎた消化玉は電チュー経由入賞であっても「ヘソ入賞」と同じ振り分けになってしまう。

あらかじめ仕様を調べておくか、実戦などで見当をつけておくとよい。

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