【第9回】何万回転も回さなきゃ収束しないの?
※『パチンコ正攻法』過去の連載まとめはコチラから。
1/320の台で、大当り確率分母の100倍(=32000回転)まわした場合、約7割の確率で大当り確率の±1割以内に収まり、約96%の確率で±2割以内に収まるという話を前回した。そして、その2倍、3倍とデータ量を増やせば更に確率通りに収束する確実性が増すとも説明した。
では、何万回転もまわさなければ確率通りの結果は得られないというのか?
しかしよくよく考えてみよう。ある程度頻繁にパチンコを打っている人なら、おそらく今までに10万回転以上はゆうに回しているだろう。10万回転もまわせば、確率はすでにほぼ収束しているはず。
同じ台をずっと打ち続ける必要はない。台を移動しても、別の機種、別のホールで打ったとしても、延べ10万回以上まわしている読者はかなり多いはずだ。たとえ大当り確率が違う機種をいくつも打ち回ったとしても、打った回転数に応じて平均化すればトータルでは然るべきところに落ち着いているだろう。
1日2000回転として、5日で1万回転、50日で10万回転になる。だから、朝から晩まで毎日打つ人ならばたった2ヶ月弱で10万回転に達するのだ。
半日程度打つ人なら約100日。それで週2回程度しか打たなくても約1年で10万回転回している計算になる。
よってパチンコ歴数年以上、週1~2回以上打つ人ならば累積回転数はすでに10万回転を超えていることになる。本連載をお読みの多くの方が該当するはずだ。
ともかく10万回転まわせば89%以上が元確率の±1割以内に収まり、その半数以上が大当り確率に近い1/310~1/330となる。
しかし裏を返せば、10万回転まわしても確率の±10%以内に収まらない事がある。
パチプロと言われる人たちはこのようなことを経験的に知っているので、元確率より1割程度ヒキが悪くても負けない(ある程度プラスになる)ような台を日々探して歩いているのだ。
では、プロではなく、単に負けなければ良いとか、少しだけ稼げれば良いという人はどうか?
実はここにパチンコの罠がある。「負けなければいいや」「ボーダー近く回るからいいや」という発想は危険なのだ。プロでなくてもプロ並みにやるべきことはやらないと、稼ぐことは愚か、負けずに遊ぶことさえ難しい。
その理由は次回説明しよう。
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