第16回 かつて実在した攻略法シリーズ⑥ 元祖回転体狙い攻略法! 連チャン率は2倍以上!? ~ホー助くんDX~

第16回 かつて実在した攻略法シリーズ⑥ 元祖回転体狙い攻略法! 連チャン率は2倍以上!? ~ホー助くんDX~

はじめに

皆さん、こんにちは。いつもコラムを読んでいただき、誠にありがとうございます。

今回のお話は「好みの嬢には、とりあえず貢いでみる!」、そして「回っている役モノは、とりあえず狙ってみる!」という虚心の数少ない箴言の元となった攻略法です。

 

1997年、CR機はそれまで人気を博した確変約1/3突入2回ループタイプから、確変約1/2突入1回ループへ。そして、パチンコの黒歴史とも言われる5回リミッターを搭載したものが主流になった頃でした。

そんな中、今では法改正で存在自体がなくなった「権利モノ」というジャンルが注目されました。その権利モノの中でも攻略要素が非常に高かったのが、今回ご紹介する「ホー助くんDX(平和)」。この機種の回転体狙いは、初当り時の大幅な節玉を実現し、チャンスタイム中は連チャン率を大きく跳ね上げる攻略法でした。

ホー助くんDX(平和/1997年) 盤面
ホー助くんDX(平和/1997年)

「ホー助くんDX」とは…

落としに玉が入ると上部のハネが開放。玉が役モノ内の回転体(約1/5)のVに入るとデジタル(約1/8.7)が回転。ドットデジタルに「V」が停止すれば大当りとなった。ラウンド振り分けは見た目通りの1:4で、それぞれ1R(約130個)と16R(約2300個)の出玉であった。

そして、この機種の連チャンを大きく左右したのが大当り終了後のチャンスタイム(時短)で、10開放までハネのロング開放の恩恵が受けられる仕組みであった。

攻略法の内容

=通常時=

こちらの機種は一定の周期で回転体が回っており、Vの位置が「ちょうど2時」の時ハネに玉が拾われると高確率でV入賞に繋がった。そこで、そのタイミングを狙って玉を打ち出すことで大幅な節玉と連チャン率アップが可能であった。

 

《手順》

① 回転体の「V」の位置が9~11時の所で2発打ち出す。

※台によって、釘状況やネカセが違うため、9~11時くらいで微調整が必要!

② Vに入るまで、①を繰り返す。

 

 

=チャンスタイム時=

前述した通り、チャンスタイム中はハネがロング開放し、回転体が3周するかハネが玉を4発拾うまで開放した状態となる。そこで、1開放中に二度玉をVに拾わせ、デジタルを2回転まわすことで連チャン率を倍近くにする攻略法が発覚した。

 

《手順》

① 回転体の「V」の位置が《通常時手順①》で調整した9~11時の位置で2発打ち出す。

② ①同様に回転体1周目も9~11時で2発打ち出す。

※本機には保留がなく、2周目に拾われても1発目のデジタル回転が終わっていなければ2発目でデジタル抽選を受けられないため、ハネに4発以上玉を拾わせないように微調整が必要。

③ 同様に回転体2周目も9~11時で2発打ち出す。

※3周目にVに拾われれば、ほぼデジタル抽選を受けることができるので、上手い人はここまで引っ張るのがコツだった。

攻略法の出所は?

当時パチンコを教えてくれていた兼業パチプロの叔父さまに聞いた。

 

ちなみに、叔父さまの教えは「後ろの店員には気をつけろ!」。

そして、

店では目を付けられないように「一つの店で、やり過ぎるな!」。

そして、

「店員に覚えられないように、服装はマメに変えろ!」

であった。

 

ホー助の登場は、かつて叔父の家で、英才教育の一環として、回転体の付いたハネモノで練習させてもらった技術が遂に役立った瞬間でもあった(笑)。

注意されることはなかったが…。

今では考えられないことだが、当時この攻略法を注意されたことは一度も無かった。また、後にホー助くんのシマ全台でこの打ち方をしているいようなホールも何度か目にしたものだ。その光景は異様としか言い様がなかった(笑)。

導入当初は、この手順により大当りまでの初期投資が劇的に減った。しかし、この攻略法が浸透した頃になると、恐ろしいほど鳴かない上に、玉をハネが拾わない台が続出し、出玉ではなく、胃に穴が空くかと思うほどのストレスをいただいた(笑)。そして釘状況はどんどん厳しくなっていき、次第に設置店も減っていった。

 

また、後に知り合った先輩の攻略系プロの話だと、玉を抜かずに打つと玉が詰まってV以外のハズレ穴が塞がり、ハネが玉を拾いさえすれば必ずV入賞させることも可能だったという、カイジの沼攻略みたいな話もあった(まあ、平和と言えば初代「黄門ちゃま」の頃から玉を抜かなければ良いことあったし…)。

 

そういえば、知人プロがこの攻略で稼いだお金でポストに投函されていたチラシの通販で流出モノの裏ビデオを買ったら、届いたビデオには「笑っていいとも」が映っていたらしい。こんな詐欺も、この頃、流行っていたな(笑)。

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