虚心坦懐の「浅学寡聞は損の元」、第10回。

皆さんの地域でも、開催されているであろう「ファン感謝デー」。現在、堂々と開催できる数少ないイベントのひとつにあたります。さて、このイベントの日は、ユーザー側にとって狙い目の日となるのか!? 今回は、その部分に焦点を絞ってお話していきます。

全日本遊技事業協同組合連合会（全日遊連）に属する組合員のパチンコ・パチスロホールで開催される大規模なキャンペーン。定期的に開催され、遊技しているお客にクジが配られ、景品が当たるかもしれない、という内容となっております。

建前的には、「日ごろのお客様のご愛顧に感謝を込めて、豪華景品をご用意いたしました！ 是非クジ引きで当てて持って帰ってくださいね」というもの。この内容なら一見、期待できそうに感じますが、実際は…。

実際、ホールは団体の付き合いで、やりたくもないイベントに強制参加させられた上、通常の卸値よりも高い値段で景品を買わされます。その費用たるや、ホール毎に異なりますが、数十万～数百万円となっているのです。

《こんなにかかるホール費用!!》

①景品購入

・当選用景品＋ハズレ用景品

②人件費(クジ配布係)

・従業員(安価)

・コンパニオン(高価→布面積により価格変動!？)　

③販促用広告費

・チラシ、ポスター、ＤＭ告知費用

・動画告知費用

etc...

…と、何かと費用が必要になります。

前述したように、やりたくないイベントで多額の費用を負担させられたホールが、感謝デー当日にさらに負担を大きくしてわざわざ還元すると思いますか？ 答えは、ほとんどのホール関係者の話で「NO！」です。

つまり、付き合いでやらされているイベントで、建前の「日ごろのお客様のご愛顧への感謝」など、1mmもないのが本音です。むしろ、回収営業なのが現状なのです！

こちらは知人の元ホール店長から聞いた話ですが、景品自体もお客のことなど考えられていないそうで、「実際、テレビ等の家電が当たっても、売る人がほとんどで使われることは希でしょ？家にテレビが無くて、テレビが欲しくてファン感謝デーに来るお客が何人いるんだって」と言っておりました(笑)。

開催するだけで、多額の費用のかかる「ファン感謝デー」。今のご時世、相当資金に余裕のあるところ以外は、還元しないのが現状となるため、あまり期待をしないのが良！

しかし、このファン感謝デーでも、立ち回り次第で当選率や勝率を上げることも可能です。そのお話は、またの機会にでも…。

そういえば、確かに知人の元店長の言う通り、虚心的には当たっても困るモノの方が多く、過去の当選品は、粗大ゴミ、可燃ゴミ、不燃ゴミ…しかなかったような(笑)。

キャバ嬢が水着イベントで着ていた水着とかあったら、果敢に朝から晩までファン感謝デーに参加するのに…(笑)。