(中編からの続き)
中編の模様はコチラ▶3日間実戦で『獣王』見事な大勝ち!!

担『という訳で、スロマガの増刊号での企画「サバンナ放浪記」にて獣王を３日間打った訳ですが』

し『獣王の荒さを恐れていた割に３日間で１０万６５００円プラスという安定勝利になった(笑)』

担『それまではあまり獣王に触れていなかったとの事ですが、この企画は初打ちだったんですか？』

し『いや、新装初日に打ったんよ』

担『その時に大負けしたとか？』

し『負けはしたんだけど、それが理由ではなく通常時がつまらなすぎてって感じかな。ハズレからのサバチャン突入とか中押し手順とかがまだ広まる前だったから普通の機種と同じように順押しで打っていたら全く魅力を感じなかった』

担『あーなるほど。実際に獣王はそのような重要なシステムが広まってから爆発的にヒットしましたもんね』

し『リール配列も酷いし、(順押しで打つと)停止出目も酷い、挙句にドットがザワザワしたと思ったら何も起こらないし、そう思ったらいきなりサバチャン突入して連チャンしだすし』

担『勝てる勝てない以前にパチスロとして魅力を感じなかったと』

し『うん。そんな感じ。だから自分が打ち出したのは純ハズレからのサバチャン突入率や連チャンテーブルなんかの数値が一通り出てから。獣王が大ヒットしだしてからだよ』

担『流行りからは少し出遅れた感じですね』

し『うん。だけどこの増刊号で打たざるを得なくなって打ってみたら「そりゃこの台ヒットするわ…」と納得出来た(笑)』

担『特にどの辺にハマリましたか？』

し『やっぱり純ハズレ引いてからのドキドキ感。あとリール停止後３０秒くらい待って発生するフラッシュによるモード判別や、サバチャンを早く消化するとゲーム数が１Ｇ追加されるとかの小技があるのも良いよね』

担『爆発力だけじゃない魅力も知ったと』

し『獣たちによるシュールなドット演出も好きだったなぁ』

担『確かに』

し『サミーの激熱演出扱いになっている「キリン柄」は、獣王でのキリンがボーナスｏｒＡＴ確定キャラだったからだしね。爆裂ＡＴ機っていうカテゴリーだけじゃなく、その後のパチスロの様々な面に影響を与えた機種なのは間違いない』

担『当時はどこのホールも獣王をシマのメインに置いて稼働していたじゃないですか。やはり高設定は結構入っていたんですか？』

し『この頃は「各機種に設定６投入」とか露骨に設定６をアピールするようなイベントをやっていたから別に獣王を中心に高設定置いていた訳ではなかったかな。その爆発力に甘えた低設定一辺倒のダメなホールもあったし』

担『今のＡＴ機同様中間設定あたりは判別なんて出来なかったですしね』

し『うん、高設定確定演出とかもないしさ。ただ純ハズレからほぼサバチャンに繋がる設定６は簡単に見抜けるから設定６投入イベントをやるホールなんかでは積極的に狙ってた』

担『今でいうところの「設定６丸わかり系機種」のハシリでもありますね』

し『その後「メイン基板の設定は６」で「サブ基板の設定は１」みたいなクロス設定を使い出すホールも現れたりもしたけどね(笑)』

担『ありましたねー(笑)。ボーナス確率や小役確率を司るのはメイン基板、サバチャンの抽選を司るのはサブ基板なので王道な確率とは異なる抽選が行われてしまう』

し『ホール側が意図的にこのような事をやるのって今考えると違法とかじゃないのかね？』

担『今やれたらいろいろ問題になりそうですよね。まぁ今の台では出玉に影響する部分は全てメイン基板で行なわれているのでクロス設定的な事は不可能ですが』

し『朝イチの入場曲をサバチャンのＢＧＭにしているホールも多かったしちょっとしたブームだった』

担『ハイ。その後爆裂ＡＴ機ブームになる取っ掛かりが獣王でしたしね』

し『とまぁ過去のパチスロを振り返るには避けて通れない機種ではあるけれど、自分自身のパチスロ収支にはそこまで貢献はしてなかったんだよね』

担『あ、そうなんですか？』

し『うん。当時は並び順のホールばかりだったんだけど、末期になると獣王に設定６入るような時は長時間並ぶ必要が出てきたりして。だったら並びの労力がそこまで掛からない機種の設定６を探すほうがイイみたいな状況も増えてきて』

担『なるほど』

し『そんな訳で他の機種みたいにめちゃくちゃ思い入れがある訳ではないかな。歴史物的な感じのコレクションとして獣王の実機自体は所有していたりもするんだけれどね』

担『おお。たまーに電源入れて打ったりするんですか？』

し『たまーにね。コピー打法やって遊んでる(笑)』