パチンコを打っていれば誰にでも1日単位で「ツイてる日・ツイてない日」は訪れるもの。

勝てる台を打っているのであれば、稼動日数を増やして試行していけば必然的に勝てる。……だがしかし！　一般の人より多く打って勝っているライターだからこそ「良い日」も「悪い日」も沢山経験しているハズ。そう、いくら釘を読めて技術介入が出来ても決して例外ではない。

それだけに、大負けを覚悟……ってな展開から「勝てるんだコレ」というようなパターンも必ず味わっているハズ。今回はそんなライター陣が遭遇した『思い出に残るプラス収支』にフォーカスを当てたのが『パチンコ 天国地獄～思い出に残る収支編～』というワケだ。

本日登場するライターは果たして、どんな奇跡に遭遇したのでしょう……？

今回のお話は、2009年後半くらいにかなり打ち込んだ機種のお話。

甘デジも含め数年のトータルで、数百万ほど趣味打ちに近い状態なのに勝たせてもらった機種……それが『ぱちんこCR蒼天の拳』であった。原作も好きだった上、楽曲には元メガデスのMARTY FRIEDMAN（マーティ・フリードマン）が参加。

虚心にとって、キャバ嬢の次にハマった台であった。

右打ち中は止め打ちでモリモリ増やせるし、小当りのパカパカまで狙える。家に居ても水道光熱費が無駄にかかるだけなので、大体時間があるときはこの機種を打っていた。

間違いなくこの時期、最もよく打ったCR機。

この機種には1つ、あの辺りが温まる思い出のエピソードがある。

当時、デリヘル好きの知人プロもこちらの機種をかなり打ち込んでいたのだが、あるときヘソに赤保留がある状態で、確変大当りを引いてしまった。電チュー保留が枯れたら「ヘソ当りで転落するかも!?」という状況になってしまったのだ。

そして、そんなときに限って尿意が彼を襲い、そのピンチを回避すべくデリヘルへ連絡！　あっ、このデリヘルは「デリバリーヘルプ」の方ね（笑）。

そういう経緯で連絡をもらったのがあぶれていた虚心だったのだが、運悪く渋滞につかまってしまっていた。そして30分、1時間と経つなか「もうすぐエンディング」のメールが……。さらに数十分後には「別の意味でエンディング……」と意味深な内容。ホールの駐車場にようやく到達した頃には「Lサイズのパンツ買ってきて……」とメールが来た（笑）。

「確変が転落するかもしれないこと」と「人としての尊厳を失うであろう失禁」を天秤にかけ、失禁を選ぶというパチプロの鏡のような選択を彼はしたのだった。

後日談だが結局、その赤保留はハズレだったとのこと。彼は、無駄に失禁し人間としての尊厳を失わされた赤保留を嫌いになったのは、言うまでもない（笑）。

そんななか虚心は人ごとなので、エンディングを見られたことを羨ましく思っていた。

それから数年経ち、周りのプロ仲間はみなエンディングを経験していた。

虚心もかなり稼動をしていたことで、セグで確変か通常か、はたまた電サポ40回転＋潜伏かまで知り尽くした機種であったが、ことエンディングだけは見れていなかった。シマで打っていたことにより、潜伏確変などもかなり拾えてトータル収支はかなり浮いていたのだが……。

そして時は流れ、この機種自体の設置も減り始めていた。最期に一度で良いから、エンディングを見てみたい……と、設置も減少し残り3台シマになった本機を稼動した日のこと。

初当りから25連を記録し、初のエンディングへ到達！

この日はたいしたハマリもなく、気づけば大当り回数は68回となり、ドル箱は2箇所に別積みされての快勝となった。

攻略ネタの際と違い、エンディング見たいだけの趣味打ちに近かったため何発出ていくら換金とかまでは覚えていないが、失禁しなかったことと20万以上勝てたことは覚えている。

その後は釘状況も激悪になったため、これが本機では最期の稼動になった。今ではエンディングを見たホールにもエンディングが訪れ、当時指名していた嬢は綺麗なお姉さんから、昔綺麗だったおばさんに変わっていった（笑）。

そして10年ほどの年月は経過したが「蒼天の拳」シリーズは、今でも虚心に優しい。