第31回 かつて実在した攻略法シリーズ⑰ オーバー入賞の報酬は6000個!! 初当り確率が驚愕の1/7に!? ~キューティーバニー~

第31回 かつて実在した攻略法シリーズ⑰ オーバー入賞の報酬は6000個!! 初当り確率が驚愕の1/7に!? ~キューティーバニー~

はじめに

今回は1994年頃のお話。

パチスロは4号機時代に移行し、人気が低迷する中、「ニューパルサー(山佐)」が登場して大ヒット! そして、大量リーチ目ブームの時代へ。その流れに乗り、続々大量リーチ目機が。パネルのブロンド美女が目を惹く、初のカラーリールを搭載した「イヴX(メーシー販売)」や、JACゲームでイルカが揃うと鳴く「フリッパー3(ユニバーサル販売)」などユニークな機種も登場。また、とあるホールでは、突然、元気になった「ザンガス(大東音響)」や「ペガサスワープ(パル工業)」なども人気を博した。

一方、パチンコは徐々にCR機が浸透し始め、1/3確変突入&2回ループタイプの「CR黄門ちゃま2(平和)」「CRフィーバーワールドⅠ(三共)」などが大ヒット。東京都北区王子のホールにて『現金機「春夏秋冬(西陣)」で135連チャン』のニュースが飛び交ったのもちょうどこの時期だったこともあり、非常にパチンコは盛り上がっていた。

さらに、当時は1回の大当りで約6000個の出玉が期待できる3回権利モノも人気を集め、「ギャラクシー(奥村)」「ドラドラ天国3(豊丸)」などがヒットした。そんな中、3回権利モノなのに連チャン!?と話題を集めた機種。それが「キューティーバニー(ニューギン)」だった。

「キューティーバニー」とは…

初当り確率約1/330(確変中1/33)、賞球7&15、16R大当り3回1セットで平均出玉約6000個となる3回権利モノ。同メーカーの3回権利モノ「カルメン」の後継機だが、連チャン性はその「カルメン」を超えていた。

本機はニューギンの3回権利モノとしては初の液晶搭載機で、リーチ後、中図柄が一旦停止した後に、音が変化してスローに動き出すスーパーリーチが搭載されていた。また、中図柄の「0」と「9」の間にはオールマイティー図柄があったため、「0」と「9」のリーチは特にアツかった。

キューティーバニー(ニューギン/1994年)
キューティーバニー(ニューギン/1994年)

攻略法の内容

最終ラウンド(3回権利目の16R)でアタッカーに玉が9個以上拾われると、「オーバーフロー」というエラーが発生し、約28%で次回初当りが約1/7となった。

 

《手順1》平打ち時

こちらはオーソドックスに普通に稼動した際の打ち方。

①アタッカー付近がマイナスではないホールを探す。

②大当りを引く。

③3回目の権利消化の16R目で左右打ちをし、9カウント以上させる(優良店なら普通に消化しても9カウント以上する場合が多かった)。

④大当り終了後20回転ほど回して当たったら、③へ。当たらなければヤメ。

 

《手順2》ハイエナ時

こちらは前述の手順1-③で書いた、『普通に消化しても9カウントするお店』での立ち回り方。当時は3回権利終了後交換という営業形態が主流だったため、権利モノ「アレックス(まさむら)」同様のお残り連チャンモード狙い。

①大当り後、即ヤメの台を探す。

②20回転ほど回して当たったら、3回目の権利消化の16R目で左右打ちをし、9カウント以上させる。当たらなければヤメ。

※以後②を繰り返す。

 

《手順3》モーニング狙い時

こちらは「バニー○○○」なる機械を用い、モーニングを仕込んでいたホールのみの立ち回り。朝イチから約1/7で初当りを獲得できた。

①朝イチ出目の台を探す。

②20回転ほど回して当たったら、3回目の権利消化の16R目で左右打ちをし、9カウント以上させる。当たらなければヤメ。

※以後②を繰り返す。

 

一度当たれば6000個がループ。立ち回り方も色々だったので、かなり美味しい攻略法であった。

攻略法の出所は?

当時、デジパチでもアタッカー入賞数により連チャンをコントロールしていた「ダービー物語(平和)」がヒント。そこから仲間内で検証を行い発覚した。

モーニングに関しては、実際にモーニングを仕込んでいた経験を持つ、今でも交流ある元ホール店長から。

最後は今の遊タイム狙いの背後霊が如く…!?

最初の頃は競争率も低く、毎日のように荒稼ぎをしてブランド時計をいくつも購入した。

しかし、某攻略誌に掲載されたあたりから状況は一変! 即ヤメ台狙いのハイエナ連中が、まるでゴト師を監視する店員さんのように大当り中のお客を監視するようになった。

しかも、アタッカー周りの釘状況も、妖精さん達に悪戯されて9カウントどころではないホールが増えていき、この機種の稼動も減っていった。

そして、この1年後に後継機にあたる「ミルキーバー(ニューギン)」が登場するのだが、こちらは何にもないただの3回権利のノーマル機であった。「キューティーバニー」の影響で即ヤメを嫌がるお客が多かった風潮もあり、こちらの機種も大ヒットに繋がったようだ(笑)。

因みに本稿執筆にあたり、うろ覚えの部分を明確にするため、当時この攻略法を使っていた方に連絡を取り、「キューティーバニー、覚えてる?」と聞いたところ、最初の返答で「氷高小夜のAVでしょ!?(※編注:1994年頃に大人気だった伝説の女優による伝説の作品タイトルが「キューティーバニー」だった)」との回答が…。

なんで自分の周りにはこういう連中しかいないのか!?(汗)……と、改めて人生を見つめ直した虚心であった(笑)。

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