【そうだったのか!】通称「クソ台」が生まれてしまう理由を大暴露!<後編>【現役開発者に訊け!】

【そうだったのか!】通称「クソ台」が生まれてしまう理由を大暴露!<後編>【現役開発者に訊け!】

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パチンコ開発とクソ台の事情②

通称「クソ台」ができるまで

▼本記事は前回の続きです。前回の記事はコチラ。
【わざと作ってる?】通称「クソ台」が生まれてしまう理由を大暴露!<前編>【現役開発者に訊け!】

 


 

では、なぜ面白くない台やツマラナイ台、全くユーザーのことが分かっていない台ができるのでしょうか。

理由①開発には時間がかかるから

一般的に機械開発は0から開発をスタートした場合、2年から3年ほどかかると言われており、指定機関の型式試験や、その後の各都道府県の検定や販売準備に営業、量産からホール設置における所轄への確認と、機械完成から皆さんが打てるようになるまで最短でも半年以上はかかると言われています。

ここで皆さんに一旦考えて欲しいのですが、今から3年後にホールではどんなスペックや演出が流行っていると思いますか?また、今から3年弱前、パチンコでいえば「P大工の源さん超韋駄天」が発売されて絶賛超人気だったころに、今のように、3,000発や4,500発を搭載した機械がここまで勢力を拡大すると予想した人はいるでしょうか?

流行り廃りを読むのが非常に難しいのが遊技機開発なのです。

理由②プログラム設計上の問題

例えば、"赤系演出が出て、赤保留が出て、激熱演出が出て、超熱い演出でSPSPまでいった後、最後の最後で「緑カットイン」が出てハズレ!"となった場合に「クソ台だ!!」とお怒りになる人も少なくないかと思いますが、これは開発者が「意図していない」場合が実は多かったりします。

わかりやすく言えば、プログラムの設計上の問題なのですが、パチンコやパチスロの演出というのは、まずは「当りかハズレか」の判定を元に、どの演出を出すか?を決めているので、"赤系演出や赤保留、激熱演出と緑カットイン"と言うのは必ずしもリンクしていない(プログラム上、参照していない)場合が多かったりします。

そのため、運悪く(?)ハズレ変動にも関わらず激熱演出を引いた場合、当然中身はハズレ変動のため、その激熱演出をプログラム的に「見ていない」ところの演出は激寒演出になることが多いのです。勿論、「それを見越した上でプログラムを設計しろや!」という話なのですが、それに気づけていない場合もあるのです。

理由③会社的な理由

たとえ面白くない台と事前に分かったとしても、会社的に販売をしなければならない理由があったりします。

会社としては売り上げを立てて事業を存続させていく営利団体なので、機械販売スケジュールというのは事前に計画を行うのが一般的で、そのスケジュールにどうやっても間に合わせるために、中身が犠牲になることがあることは否定できません。

また、機械を作り上げるのは開発ですが、その機械を判断するのは偉い人だったりすると、その偉い方が「面白くない」と言えば本当は面白かった機械を作り替えなければならないことがあるかもしれません。

会社の大きな期待を背負って力を入れた機械が散々たる結果で、会社が全く力を入れておらず、社内で殆どの人が興味を持たれなかった機械を開発者が好き勝手作って大ヒットにつながった機械があったりもします。

これは裏話的ですが、初期販売ロットが少なく、徐々に増産、増産と繰り返したパターンの機械は、ほぼコレに該当します。初期ロットが少ないというのは、そのメーカーが「この機械はあまり面白くない、そこまで出来が良くない」と思っていたことに他ならないからです。

 


 

と、つらつらと書いてきましたが、一開発者としては所謂クソ台とユーザーに言われてしまう台を世の中に出してしまったのは、全て不徳の致すところですし、何を言っても言い訳にしかなりませんので、今後、面白い機械を世の中に沢山出して結果で返したいと思います。

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今回はココまで!気になる続きは2023年1月16日(月曜日)公開予定です!

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