【ブドウ重複】ジャグラーが裏モノ化【FREE's archives】

【ブドウ重複】ジャグラーが裏モノ化【FREE's archives】

<FREE's archives #32>虚心坦懐のGoing Underground

はじめに

当連載<FREE's archives>では、過去に掲載された『パチマガスロマガFREE』の記事の中から、特に内容の濃かった&反響の大きかった記事を改めてご紹介します。

 


 

今回は、2008年頃のお話。

パチンコはMAX機のバトルタイプが人気で、初代「CR牙狼XX(sanseiR&D)」や2400個大当りを搭載した「CR北斗の拳ラオウ」がホールの主役的存在となっていた。ミドルタイプでは、初のパールフラッシュを搭載した「CR大海物語スペシャル(三洋)」や、初の専用筐体とともにシリーズ4作目として登場した「CR新世紀エヴァンゲリオン~使徒、再び~(Bisty)」なども大ヒット。虚心は、常日頃からキャバで訓練を重ねている「良い谷間を見つける技術」を駆使し、専ら「CR SPIDER-MAN3(高尾)」の優良ステージ狙いをしていた(笑)。

パチスロは5号機時代。爆発力のあるARTでコインを増やすタイプが流行り始め、高継続率のARTを搭載した「2027(JPS)」や「パチスロキン肉マン(山佐)」が大ヒットした。また、Aタイプの方は「新世紀エヴァンゲリオン~まごころを、君に~」が依然ヒットする中、懐かしの4thリールを搭載した「アレックス7R(アルゼ)」やディスクアップ仕込みのビタ押しを採用した「格闘美神武龍(Sammy)」なども人気となった。

そんな中、不動の人気シリーズの一角を担って「ジャンキージャグラー(北電子)」が登場した。

「ジャンキージャグラー」とは!?

設定1~6で、BIG確率1/292.57~1/240.64、REG確率1/512.00~1/364.09、合成確率1/186.18~1/144.99、機械割96.22%~107.39%の5号機Aタイプパチスロ。

ジャンキージャグラー「ブドウver.」とは!?

パチスロに注射等の投薬を行って、狂ったようにジャンキーな台を作り出してしまう方々の力作の一つ。本来ならあり得ないブドウ重複で大当りし、高い連チャン性を持つ裏モノ(Bモノ)

通常時のブドウやリプレイを削っているため、千円あたり19~23程度しか回らず、ノーマル機より10回転以上回せない仕様になっていた。

ゲーム性としてはブドウの次Gがかなり熱く、それ以外でのGはほぼ当たらない仕組みであった。しかし、一度ボーナスを引き、連チャン性のあるモードに突入すると、11G以内にブドウを引けば高確率で連チャンした。一撃で2000枚を超えることも多々。終日で万枚出たことも…。

因みに、当時はハウスモノと呼ばれる、いわゆる受注生産的な裏モノがほとんどであったため、個々のホールによりかなり異なった仕様であった。虚心が聞いていたver.は数種類で、1G連が基本の「1G連ver.」、ボーナス後5G間が激アツの「GODver.」、セレクター内連チャンが熱い「数珠連ver.」などが存在。そしてその多くが「ブドウver.」同様、通常時なりBIG中なり、ブドウが重要な当選契機になっていたようだ。

しかし、これらの裏モノはトータルの履歴などではノーマルとほとんど変わらず、ある程度、通って打ってみないと分かりづらいものであった。

「ジャンキージャグラー」の「ブドウver.」を探せ!!

事の発端は、当時、情報を交換していた関西の攻略プロの方々から、「ブドウver.」を置いているホールを探して欲しいとの依頼があり、見つけてくれたら一緒に打ちに行って「セット打法」を教えてくれるという内容であった。そして、見つける上で役に立つ、リセットモーニングの知識だけは最初に与えてもらっていた。

当時は、裏モノが置いてあるホールも全国的にめったにないほど少なかったため、「餅は餅屋」というようにそちら方面に詳しい方に聞き、何軒か下見をして回った。当時は大当り履歴もG数単位で見られるホールは少なく、コイン持ちが明らかに悪い台を打ちながら、周囲の様子を見てようやく発見!! しかも、打って見て驚愕したのは、BIG1回分で、合成確率の分母144すら回せない仕様なのだ(怖)。とりあえず、関西の攻略プロに連絡を入れ、翌日は、早速、モーニングを狙いに…。こちらは、リセ後、モーニングが入るため、リールガックンしたものを11G回すだけ…。当然、知らない人が大半のため、低投資でかなりの浮きになった。さらに翌日、関西の攻略プロと現地で待ち合わせをすることもあり、前日同様にモーニングを狙っていると、背後から、白シャツの店員が…、「この台のこと、詳しい人でしょ! 今、出したコインは没収しないから、もううちに来ないでもらえるかな。」と出禁になった。お店もうまいモノで、K察など呼ばれても面倒なので、かなり譲歩してくれたようだった。

そして、関西の攻略プロが到着するも、虚心は数時間前、晴れて出禁という…面白い結果となったのである(笑)。彼はお礼にセット打法の手順を教えてくれたが、裏モノ「ジャンキージャグラー」は散々探したうえでこの店にしかなく、当の虚心は出禁。結局、一度も使用することはなかった

※本稿に記載した内容は、かつて虚心坦懐が経験した話に基づくものであり、メーカーとは一切関係ありません。

ジャグラーシリーズ関連記事

アクセスランキング

  • 昨日
  • 1週間
  • 1ヵ月
  • 総合